店長日記

採集から国内導入までの日数

2014年10月27日

無事帰国しております。AZUL便ですが毎回輸出国で検疫証明書を
発行してもらい、国内空港にて植物検疫を得て輸入しております。
書面等ご覧になりたい場合はご連絡頂ければ開示させて頂きます。

さてウチの便ですが現状は約2ヶ月の養生後、リリース販売とさせて
頂いております。丈夫な種類のサトイモの仲間のアグラオネマも
トラブルが発生する場合があります。ただトラブルの原因さえ理解
しておけば、おのずと対処法も分かりますのでちゃんと処理すれば
また成長モードに入ってくれます。

基本的に今の採集スタイルですが現地ガイドさんに事前に自生地を
数箇所見つけて頂いて、甲斐さんが現地到着後案内→撮影→採集と
なっております。その後植物検疫証明書の取得に2-3日掛かって、
インドネシア→日本の移動が1日掛かります。なもんで例として
最短の場合、今日27日採集→29日植物検疫証明書取得→30日中に
日本帰国即植込みが可能です。

ただ採集から植込みまで、あくまで理論上は3日間ですが通常の場合、
一週間から二週間は採集から植込みまで掛かります。今回便も
一番時間の掛かったアグラは採集から植込みまで8日間掛かってます。
この間にダメージが蓄積されて見た目は健康だけど内部的には色々
問題を抱えております。ダメージの原因ですがサトイモ類は基本的に
水枯れに関してはかなりの耐性を持っていますが、「蒸れ」に
関しては非常に脆いです。

「蒸れ」ですがホテル滞在中は問題がないんですが大半は輸送中に
なんらかの形で発生します。バスでの移動、飛行機での移動etc
で特に飛行機での移動の場合、輸送処理が不味いと一発で蒸れ
ます。インドネシアですが基本沖縄よりは暑いんですよ。そんな中で
野外で置きっぱにされるんですから何かしら対策は必要です。

買った時は見た目は全然問題無かったのに植えこんで一週間後に
「成長点のいわゆるドリルが溶ける」もしくは「根塊部分が溶ける」の
トラブルが出るのはこういった「蒸れ」が主な原因です。まあ他にも
「欲張って詰め込み過ぎる」なんかも後々のトラブルの原因ですね。
基本丈夫なアグラオネマですが、野生採集株は植込み後二週間は
色々トラブルが出て来やすいので、そこは採って輸送した本人が
一番原因が判って対策も立てやすい訳です。栽培的には植込みから
2ヶ月の安定期まで手間が掛かる時期が一番「面白い」訳でまあ
そこは採集者の贅沢な部分でもあります。

お店に届いてから自宅までは1日で到着しますが、大事なのはその前の
「採ってから何日掛かってんの?」ですね。

ホーム | ショッピングカート 特定商取引法に基づく表示 | ご利用案内
Powered by おちゃのこネット